2016年02月17日

いわゆる几帳面

なんでも整っていないと気の済まない男が居たりする。
たとえば、畳の部屋にコタツを置くと、
その掛け布団が畳の線に沿ってまっ直ぐになっていないと落ち着かない。
また、道を歩いていても、
お稲荷さんの幟 (のぼり) なんかが斜めに倒れかかっているのも
気になって仕方廣州長隆がない。
そこでこの男、お稲荷さんに断りなく
幟を一本一本まっすぐに立てかけるという始末。


曲がったものが大嫌い。
嫌いだと言っても
世の中に溢れるほど曲がったものが氾濫している。
それをいちいち気にすると、イライラはおさまらない。

アートの世界もその一つ、
芸術的に曲げている生け花なんかを見ていても
イライラする。よその家に行ってそんなのがあると、
まっ直ぐに 活け肌膚彈性なおすというから始末におえない。

そんな男が夢を見た。
この男が見た夢は、何のことはない、
毎日過ごしている自分の部屋そのものが出て来る夢。

だけども、いつもと様子が違う。
誰がどうしたのか、あちこち本が散乱していたり、
布団がひっくり返っている。
おまけに、どこから入ってきたのか、
泥までついて搬屋いる。

そんな男だから、「何てこったい!」
と思いつつも、キレイに片付けなきゃ気が済まない。
夢の中で一心に掃除をし始める。
汗をかきながら、片付けていたが、
あともう少しというところで目が覚めた。

ふと、ベッドの上に寝ていることに気づいた。
見渡すと自分の部屋。
いつものように、きれいに片付いている。

な~んだ、夢だったのかと思うが、
乱雑だった部屋が妙に生々しく思い浮かんでくる。
「たとえ夢でも、あの乱雑さは許せない、、」

この男には、あの夢の中の乱雑さが気に食わない。
記憶の中で、あの光景がチラチラ蘇ってくるのもイヤ。
さっき見た夢に中に入って、
残りをきれいに片付けなきゃ、この思いはおさまらない。
「夢の中に戻してくれ~っ!」



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